あれからしばらくしてわたしたちは、喫茶店から出た。

涙が乾くのをずっと
ただ待ってくれてた
柚ちゃん。


3歳年上ってこんなにも
紳士なんだなぁ。


「和穏」

「ん??」

「カラオケ行こっ」

振り向くとちょー笑顔な柚ちゃんがカラオケ店の
看板を指差していた。