「へえ。どんな人なのか楽しみ!」


クルンさん、どんな人なんだろ?



「では行きましょうか。」



「あ、うん!」



「では、こちらに座ってください。」




私は、そりの上に座る。



「それでは娘さんをお預かり致します!」



「ねえ。トナカイは?」



「あ、忘れてました!」


リーダが指笛を吹くと、空から1匹のトナカイがやってきた。




「うそっ!すごい!」



「このトナカイは私の相棒のビシソワーズです。私が調教したんですよ!」



「ネーミングセンス・・・。」



「なんか言いました?」



「いえいえ。」



「それでは出発進行です!ビシソワーズお願いします!」



鞭を地に打つとビシソワーズは空を駆けた。



「いってきまーす!」



お母さん達に見えなくなるまで手を振る。



「柚さん。」



「なに?」



「飛んでても感想ないんですね・・・。」