その夜、わたしは修業への 荷物作りをしていた。 「うん、これで完成!」 トントン・・・ 「柚、ちょっといい?」 「あ、お母さん、どうぞ。」 「お母さん、さっき知ってるって言ったでしょ? ちゃんと知ってる理由を話そうと思って。」 うん、ずっと気になってたんだ。 なんで知ってる。のかを。 「お母さんもね、昔、 サンタさんの代わりをしたことがあるの。」 えええええ?! 「配達はしなかったけど ちょっとしたお手伝いを頼まれたの。名前はクルンって言うのよ。多分まだいるはずよ。」