それから1ヶ月がたった。
でも毎日毎日桜の木の下に彼はいた。
彼を見るたびに思う事が1つ。たった1つだけある。それは…
いつも自由に桜を見上げてる。だから悩みなんてない。辛いことなんてない楽しそうな人。その楽しさを分けてほしいって思う。


やっぱ話しかけてみて楽しくなろう。今までの苦しみ辛さすべてをなくしてもう1度人生をやり直したくなったんだ。

『あのさぁ…名前教えてもらえます?』私は明るく質問した。でも簡単には教えてはくれないだろうと思っていたが…
『俺は香村怜弥…』以外にもあっさりだったのでびっくりした…でも…素直って以外…
『私は桃乃亜希那』
『ふぅーん』反応薄〜でもなんか話さなきゃ…
『彼女っている?』って私何聞いてるんだろう?
『いないよ』
『変なこと聞いてごめん』
『別に気にしてないから』