ふわりと鳥籠の前に一人の少年が降り立つ ユアンは輝く翼に目を奪われていた 鮮やかに色彩が広がっていくようだった 自分を見つめる少年の視線に気が付いて、少年の瞳を見た その瞳も見たことのない色彩だった 不意に少年は微笑み、ユアンに手を差し出した 差し出された手の意味をユアンはわからなかった しかし、ユアンは迷うことなくその手をとった