ざわざわと賑やかな喧騒が溢れている



何故か三人はカトレアの商店街にいた



三時間前……







「ダメよ!」



「何で?」



「何でっていうか……でも戻った方がいいかもな」



戸惑いながらフェニは考えこむレイブンを見た



「あんたも何言ってんの!?そんなことしたら捕まるでしょ!」



「捕まる?」



キョトンとするカムイにレイブンがシレっと言った



「俺ら悪い奴らに追われてんだよ。捕まったら酷い目にあうからな」



確かにそうだがあれだけ緻密に計算して、逃げ出す時は何やら色々と盗んでいたのだ


フェニは悪びれる気配もないレイブンに冷たい視線を送ったがレイブンは気にもしない



カムイはそれで納得したようで大変だねと、呑気にうなずいている



「だから街には……戻れないじゃない」



「そう思うだろ?普通はな……」