君想論 〜2人のサヤカ〜



……の、だがッ!!!!


いざ廊下の角を曲がったところ、桐野くんはとても素ッ敵な出会いを果たすのであった!!!!


「んー……??」

「んぎゃぐぅ!!!!????」


角を曲がったその先には、[板倉]という名のマイデーモンが立っていた。


「はぁ……??桐野……お前、何でこんな所にいんだ……??1組今、体育だろ……??」

「いや……あの〜…ですね〜……今日はちょっとストマップのモチベーションがベリーバッドでありまして〜……ビコーズ、今日の体育はNG……じゃなかった、キャンノットでありまして〜……」


キョトンとした顔をしていたマイデーモン・板倉だったが、桐野くんの挙動不審な言動から事情を把握しやがったらしく、徐々に眉間のシワが増えて、マジやべぇー不機嫌面になっていった……


桐野くん、見ちゃったよ。

ホモサピエンスがマジのデーモンに進化する瞬間。


「桐野ぉ〜…お前に限ってまさか、授業をサボったりしてないだろうねぇ〜……」

「ハハッ!!!!まっさか!!!!板倉先生が担任を受け持つ[1年1組]で、そんな不真面目な生徒が出来上がる訳がないじゃないですかッ!!!???アッハハ!!!!!!」

「そうなんだよそうなんだよ。私の可愛い教え子達は、みんな真面目で純粋な性格の持ち主になるんだよみんながな!!??例えば、嘘を付く時に挙動不審で目が泳ぎまくっちゃったりなッ!!!???」

「ハハッ!!!!目が泳ぐとか……ソイツはバカ丸出しッスね!!!!ハハハハッ!!!!!!!!」


桐野くん、平泳ぎが一番好き。


「だったら私の目を見ろ桐野ぉ」

「……無理でッス!!!!」


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