(イッセー……??)
声のする方に注目してみると、同じく本校指定の体操服を着ている少女が立っていた。
ブロンドがかったショートヘアーに華奢な体つき、少し日本人離れした白い肌をしている。
少女は慌てた様子で[爆走少女]のもとへと駆け寄る。
「もぅ、何したのイッセー!!!???」
「いや…あー、廊下走ってたら、この人にぶつかってしまって……」
どうやら、[爆走少女]は“イッセー”と呼ばれているらしい。
「あぁ……!!!!もぅ!!!!」
少女は唇を噛むと、すぐに胸倉を掴んでいる[水色ジャージの少女]の方へ向き直し、深々と頭を下げた。
「申し訳ありません!!!!私の友達が本当に迷惑をかけました!!!!二度とこんなことが起こらないよう、私からしっかり言っておくので……今日のところは許して貰う訳にはいかないでしょうか……!!??」
丁寧な口調で謝罪をする少女を[水色ジャージの少女]は恐ろしく冷たい視線を送っていた。
すると、胸倉を掴んでいた右手を離し、首の関節をポキッ、ポキッと鳴らす――………
そして次の瞬間……!!!!
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