「ッ……!!!!」 ……場の空気が一瞬で変わる…… 原因は[梧 清花]。 彼女の放つ、さっきまでとは明らかに異質な存在感が、オレの浅はかな考えを塗り潰す。 言葉では上手く説明できないようなピリピリとした威圧感。 もしかしたら、コレが“殺気”と言う代物なのかも知れない…… 彼女にとって、最も許し難い事項。 ・・・・ それは自分自身の身体を傷つけられること…… その絶対である禁則が破られた時、殻を破るかのように彼女の中に眠っていた“もう1人の彼女”が目を覚ます…… そして――……… _