「あれ??桐のん、ご飯食べないの〜??ダイレクト中〜??」


それを言うなら[ダイエット中]だ馬鹿タレ。


「いや、ただ現実の無情さ打ちひしがれてただけであって――………」

「サヤちゃんのメロンパンも美味しそうだねぇ〜♪」

「……………」モゴモゴ


人の話は最後まで聞けこの鳥頭めがッ!!!!

やれやれ……っと独り言を呟くと、斜め右にいる椎名ちゃんがクスクス笑みを浮かべながら此方を見ていたことに気付いた。

……オラ、何か元気出てきたっぺよ!!!!


「……さてと……」


昼休みもそんなに長くはないワケだし、オレもサッサと飯にありつくとしよう。

オレは机の左側にかけてあるカバンから弁当箱を取り出した。

それにまず初めに興味を抱いてくれたのはマイエンゼル・椎名ちゃん。


「へぇ〜、桐野さんはお昼はお弁当なんですね」

「……まぁ、ねぇ〜……」

「あれー!!??桐のん、お弁当なんだー!!!!」


今、そう答えたばっかでしょもぅめんどくさい子ぉ……!!!!


「でも桐のん、昨日はわたしと同じで購買パンだったよね〜??どういう風の吹き溜まり??」

「大した理由はねーよ……ただの“ついで”だ」


そして[吹き回し]だろうが馬鹿タレ。


ちなみにこの間、[梧 清花]は興味なさそうにメロンパンをただ黙々と食べていた。