君想論 〜2人のサヤカ〜

―――…………




―教室―




キーンコーンカーンコーン


「はーい、みんな席につけー!!!!出席を取るぞ〜」


朝のSHR始まりを知らせるチャイムが鳴ると同時に、秒単位の狂いもなく[板倉真希]が入室してきた。

突然の担任の登場にクラスメート達も慌てて自分の席に戻る。

憎たらしや、教室の外でずっと待ってやがったなコイツ。


ちなみに、出席を取ると言っても、名簿を開いて一人一人の名前を呼んで確認するオーソドックスなアレではなく、板倉先生の場合は教室を一瞥し、空いてる席がいくつあるのかを見ているだけである(席順はご本人の暗記)。

だから、[出席を取る]と言ってもほぼ一瞬で済む訳で……


「よし、今日も全員いるな。HR始めんぞ〜」


日直の生徒を教壇脇に立たせ、テキパキとSHRを進行していく。

[委員会からのお知らせ]という眠たい話に興味はないので、視線を隣に座る転校生に泳がせてみた。


「――………」


[梧 清花]は机に顔面を突っ込みながら小さな寝息を立てていた……

ジャージの女子高生が机と同化しているシュールな光景である……


などと、している内に早々と朝のSHR締め、[板倉ティーチャー]からのお話が始まった。