君想論 〜2人のサヤカ〜



……オレのことはどーでもいい。


「それよりお前、梧のことも椎名から聞いたのか……??」

「んー……違うよ〜」


柿金はかぶり付いたコッペパンの反対側からはみ出た具を押さえつつ、口をモグモグさせながら続ける。


「サヤちゃんとは昨日お友達になったんだぁ〜♪」

「はぁ……??」


……どーいう神経してんだ……??


「お前は廊下で正面衝突しただけで、もう友達になるのか……??」

「うにゅ……??違うよー??」

「あぁ……??」

「サヤちゃんとは、普通にお話して普通にお友達になったんだよ〜♪「さっきは怒ってゴメンナサイ」ってさっ♪」


ん……??

ん……!!??


「ちょっと待て。もう少し詳しく分かりやすく話してくれ」

「んとねー……」





柿金さんが言うには、


昨日、2時限目に[梧 清花]に捨て身タックルを食らわし、一悶着あった後。

椎名ちゃんと一緒に体育の授業に戻り、バレーボールをエンジョイしたとか。

その後、3時限目の理科の移動教室に備え、廊下をツッタカタ〜♪走っていると……


又しても、[梧 清花]とバッタリ遭遇したらしい。

ショルダーバックを背負ったいたという情報から、恐らく早退する最中だったのだろう(P.116より)

また怒られてしまうのかっ!!??っとビクビクしていると、何と[梧 清花]の方から話しかけてきたらしい。



話した内容は、



『さっきは掴みかかってしまってゴメンナサイ。よかったらお名前を伺ってもいいですか……??』

『私は[梧 清花]と言います。よかったら仲良くしてくださいね』



といった感じらしい。




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