君想論 〜2人のサヤカ〜



……えぇーい!!!!

そんなことはどーでもいい!!!!


あのメロンパンが桐野くんに、

『我が輩を買え!!!!さぁ!!!!』

っと急かしてきたんだよそうなんだよそう言うことにしろよしてくれよしてくださいマジお願いします……


「……………」










……さて話は180゚変わり、実を言うとオレは、売店でパンを買う時に毎回毎回“あること”に疑問の念を抱いていた。


(今日も売り切れだったか……)


この学校の売店には、ある変な噂が存在している。

変過ぎてもう、学校の七不思議の1つとして認定しちゃってもいいんじゃないかと思うんだ。



その内容とは、

『この学校の売店には、幻の最高級パンが売られている』

というモノだ。



この学校の売店は、パン売り場に限り昼食時になって初めて販売を始める(故に、パンを巡っての競争というものが勃発する)。

パン売り場の商品は、量産のメロンパンから、焼きそばパン、カレーパン、チョココロネ等、様々なものがあるが……


実はその中に、校長先生もビックリな最高級パンが店頭に並んでいるというのだ。


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