君想論 〜2人のサヤカ〜



ダメだダメダメ……

クールな男はこんなことでニヤけてちゃダメなんだ!!!!


「ッ……仮にそれが冗談ではないとして、何でオレの登校ルートを知っているんだキミ……??」


父さんに話してごらんなさい。

冷静に処理してあげるから……


「フフ……ヒ・ミ・ツです♪」クスクス


ブハァ!!!!!!

無理!!!!冷静、無理ッ!!!!!!!!


この子……オレをときめかせる天才か!!??

そのちょっぴりミステリアスな一面こそが、桐野くんの求める[女の魅力]の一部なのさッ!!!!

しかも、ちょっと舌をぺろっと出している辺りがエロい……




ダメだ……

脳内思考が興奮の域に達してきていて、うっかり面(おもて)に出してしまいそうだ。

話題を緊急車線変更しなければ……


「……アパートってことは、椎名は一人暮らししてるのか……スゲェーな」

「フフッ……そんなことありませんよ。お料理もお洗濯も、慣れちゃえば全然楽しいですよ♪」


家庭的少女か。

またしても、桐野くんのプラス要素……


オレの中での[しーなちゃん]評価が右肩上がりになっている現象に、むぅ……っと感銘している最中(さなか)……


少女はオレの顔色をジィーっと伺うと、クスっと悪戯っぽい笑みを作りながら、更に桐野くんの純情の芯なる部分を揺さぶる驚きの発言をする!!!!




「今度、来ますか??」クスクス

「ブフゥ!!!!????」


あまりの驚き発言に、盛大に吹き出したオレの名前は[桐野 泉](16)♂


「いかんいかんいかんいかん!!!!」


椎名ちゃん!!!!

オレ達はまだ高校生だよ!!??

キャッキャウフフはもっと大人(アダルトゥ)になってから!!!!


父さん、許しませんよ!!!???


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