何が何だか分からずに、一人泣く夜もあった。


学校ではいつも、偽物の笑顔を貼付けて。

思いもしない言葉を並べて。

ただひたすら、ひたすらに。


「独りにしないで」


そう。思うだけ。

家に帰ると再び偽物の自分。

本物の自分さえも分からない。


そんな毎日にただただ、いらつく。

誰も悪くはないのに。


自分が駄目なだけなのに。


それでも世界は、刻々と時を刻む。


貴方が息を吸う度に。

誰かが死ぬ度に。

誰かが産まれる度に。

誰かが幸せになる度に、


世界は変わり、進化していく。


でも、忘れちゃいけない。

進化があるように退化だってあることを。


偽物があるなら本物があるように。

地獄があるなら天国があるように。


世界にだって光と闇があるんだってことを。


きっと今も何処かでひとつの人生が始まる。




Thank you. ★えりざべす★



November 13th Saturday 23:42