朝、目覚ましの音で目覚める。
至って普通の目覚め。
悪くも良くも無い。

少し後引く感じはするが、二度寝したい程大袈裟ではない。

あくびを一つ。
退屈な朝にご挨拶。

「おはよう、プッカ」

最愛のウサギ、プッカ。
鼻が潰れていてなんだかパッとしない顔立ち。
…ブサかわいいのかな?
ペットと言うよりは唯一の家族。

家族が居ないわけではない。

この家には父親と姉が二人。
居る…と言うより存在している。
会話すらない。挨拶なんてもってのほか。

「学校…だるいなぁ」

プッカに朝ご飯の草を食べさせつつ呟く。

返事が返ってこないから、独り言と言うのか。