「ごめんね」 皆瀬くんは優しく 大丈夫だよと言って 抱きしめてくれた。 その日の午後、 私は産婦人科へ行った。 皆瀬くんは 自宅へ一旦帰った。 産婦人科へ行くとき いろんなことを思った。 私のお腹の中に 赤ちゃんがいませんように…… それが 1番強い想いだった。