「煌星、俺、ホントは・・・」 そこまで言うと目を背けて 「やっぱ、いい。 なんもねぇ・・・。 忘れろ。」 「はぁ?言えよー?」 さっきまでバカみたいに傷ついてたのに、 笑っている俺は俗で言うヤケクソになってるだけだと思う。 「・・・じゃぁ、≪ピンポーン≫・・・出てくる」 タイミングよく凰星の言葉を遮って、 家に鳴り響いたインターホンの音。 「はっ・・・、なにしてんの、俺・・・」 ベッドに倒れこむ。 腕を額の上に乗せて、自嘲気味に笑う。