「どっか痛いの?
それとも傷つけちゃった?」
「え?え?」
「ゴメン、俺・・・」
「あ、あの、煌星くん?
意味がよく分からないのですがぁ・・・」
「俺、さ、
あんた・・・、いや、小夏ちゃんが
さっさと俺のこと諦めちゃえばいいのにって思ってた」
「うーん?」
「俺の好みとどっちかって言うと、正反対だし。
綺麗な顔してるけど、俺可愛い系のが好きだし、
なんか俺のことめちゃくちゃ見てるみたいだし、
俺の目見ないし、一々腹立たせるし、
正直、めんどくせー女って思ってたもん」
「・・・ご、ゴメンなさい」
「でもさぁ、嬉しかったんだよね。」
「へ!?」
「自分が辛いはずなのに、
笑ったりしてさ、
自分が傷つけられてるのに、
それなのに、俺のことで傷ついてさ。」
「・・・・・・ッ」
「普通自分のことで傷つくのに、
なんで俺のことで傷つくんだよ?」
「だって・・・ッ」
「んで・・・、泣くんだよ・・・ッ?」
なんで、なんで、そんな疑問ばかり。
なんでこの女は泣くんだよ。
意味が分からない。


