―――――廃校舎倉庫 10分後、あたしはその場所に戻った。 瑞季はぼろぼろで倒れていて、なのに尚暴力は続いていた。 「・・・・・・柚津紗・・・・・・、悠季・・・は・・・?」 途切れ途切れに瑞季が言う。 「・・・瑞季・・・悠季は―――・・・」 なんて言おうか迷った瞬間、麻生くんが口を開いた。 「一緒に来なかったところを見ると 裏切られちゃったのかなぁ?悠季くんに」 「っ・・・!!悠季は、裏切ってない!!!」 あたしは麻生くんにそう叫んだ。