「・・・最後に、柚津紗・・・・・・
お前に今逢えて、ホントよかった。」
「・・・は・・・?最後って、何・・・」
他の言葉にも引っかかりを覚えたけど、
あたしは"最後"って言葉に反応した。
「・・・・・・もう、逢うことはない。
今までありがとな・・・・・・・・・。
お前らと4人でいるのが、本当に
・・・・・・・・・楽しかった・・・。」
その言葉を最後に、悠季がドアから離れて行くのが分かった。
もう、さっきみたいにドアを叩いて叫ぶ気力はなかった。
―――――――ただ、涙だけが流れる。
悠季が去っていく理由は結局わからなかった。
――――――――――――だけど
また悠季に話しかけても・・・・・・
きっと同じだろうな、なんて考えてた。

