「・・・そういうことだから。
助けなら、飯塚とか英葉とか・・・
他の友達に頼めよ。
なんなら警察とかでもいいと思うけど。
・・・・・・・・・・・・じゃあな」
そう言って、悠季は部屋の中に戻っていった。
あたしはその場に呆然と立ち止まっていた。
だけど、すぐに言われたことを理解した。
そして悠季の部屋のドアを叩く。
「ちょっ・・・ちょっと待ってよ・・・!!
理由くらい言ってくれないと分かんない!
・・・あたし達、ずっと一緒にいたじゃん?!
怜奈とか英葉くんも大事な友達だけど・・・
こんなことに巻き込めないじゃんっ!!!
悠季は・・・迷惑かけても、後で笑って・・・、
許してくれる友達だからっ・・・、だから、
だから助けを求めたんだよ?!
悠季じゃないと・・・、ダメなんだよっ!!
ねぇ、悠季?!聞こえてるんだよね?!ねぇ!」
近所迷惑になるとも思ったけど、
お構いなしにあたしは叫び続ける。
何故だか、目からは涙が流れていた。

