あたしは、1階の悠季たちの部屋の前に行く。
そして、チャイムを連打した。
お願い、悠季・・・!!出て―――――っ!!!
すると、急にドアが開いた。
「・・・やっぱりお前かよ、柚津紗」
「・・・・・・悠季!!!
電話繋がらないからいないかと思ったよお~!
それに、相手確認しないで出たらダメじゃんっ」
あたしは泣きそうになりながら悠季に言う。
「・・・あー・・・ごめんごめん。
携帯の電源切ってたわ。
つーか、俺の知り合いにお前以外に
チャイム連打するやついねぇんだわ」
そう言って笑う悠季に、あたしも少し気持ちが穏やかになる。

