「うるせえな、黙ってろよ」
見張りの不良が、りづのことを蹴った。
「・・・!!!」
りづはそのまま気を失ってしまった。
「・・・、何やって・・・!!」
「分かってるんでしょ?
君はここにいても何もできない。
瑞季くんと璃津紗ちゃんはだんだん
傷付いて行くのにさあ・・・・・・・・・」
「・・・!」
淡々とそう言う麻生くんにあたしの口は止まる。
「助けを呼んでもいいんだよ?
ほら、最近一緒にいる・・・・・・
飯塚さんとか、英葉くんとかさ」
「・・・・・・」
あの2人には、迷惑かけられない・・・・・・。

