「っぷはっ・・・ゆづ!!助けてっ・・・
瑞季くんが・・・瑞季くんがぁっ・・・!!」
テープを取られた途端、泣きそうな顔で叫ぶりづ。
「っ・・・分かってる、分かってるけど・・・っ」
瑞季はもう血だらけて、意識を失いそうだった。
「・・・なんで・・・?
瑞季が・・・あたし達が、あなたに何かした・・・?」
「・・・そういうことじゃないんだよ」
麻生くんは不敵な笑みを浮かべたままそう言った。
「もう止めて・・・!あたしのせいで瑞季くんが!!
やだもう・・・助けてっ・・・悠季くんっ・・・・・・!」
パニックに陥っているのか、りづが泣きながら叫んだ。
――――――――悠季・・・・・・

