『・・・俺たち今廃校舎の倉庫にいるから。
瑞季くんと2人で来てね。・・・2人でね。
あ、璃津紗ちゃんには何かする気はない
からご心配なく~。このまま帰す気もないけどね♪』
楽しそうにそう言う麻生くんに、あたしは固まる。
『・・・じゃ、待ってるね』
そう言って、電話は切られた。
「・・・どうした、柚津紗?!」
「どっ・・・どうしようっ・・・りづがっ・・・」
あたしは、瑞季に電話のことを全て話した。
「っ・・・マジか・・・。
・・・・・・俺は行くけど、柚津紗はどうする?」
「・・・もちろん、行くよ・・・」
大好きなりづのこと、助けたいもん。
あたし達は、廃校舎倉庫に向かった-・・・。

