優等生っぽい麻生くんからは予想もつかない・・・多分電話の向こうの男はギャル男だ。
「・・・・・・あのさぁ、君の姉の
璃津紗ちゃん・・・ちょっと攫ったから」
「・・・は??!」
な、何言ってるの・・・・・・?!
り・・・りづが・・・攫われたって・・・
そんなあたしの表情を見て、瑞季も只事じゃないと感じ取ったようだ。
険しい表情であたしのことを見ている。
「・・・どういうこと・・・?!
麻生くんは・・・どこにいるの?!」
もしかしたら、麻生くんも攫われてるのかも・・・。
そう思い、あたしは相手にそう問う。
だけど―――・・・答えは、全然違うものだった。

