「・・・ほらね、帰ってくるって言ったでしょ?君は俺の元に」 ソイツは、今日転入してきたばかりの麻生だった。 もっとも、俺は顔見知りだったのだが。 「は?お前が呼び出したんだろ?」 俺は冷たい声色で言葉を返す。 「相変わらず冷たいねえ」 「・・・・・・お前も相変わらずムカつくな」 「当たり前じゃん? 俺の時は1年前で止まってんだから」 成長なんてしてるわけないよ、と麻生は笑いながら言った。