キーンコーンカーンコーン・・・





チャイムが鳴り、今日の1日の終わりを告げる。



いつもは、瑞季と柚津紗と璃津紗と帰るけど―・・・


今日の俺には、行かなくちゃいけない場所があった。






「瑞季、悠季、りづ、帰ろ~っ」



柚津紗が笑顔でそう言った。






「・・・・・・悪ぃ。俺今日用事あるから、3人で先帰ってて」



俺は3人にそう言った。




「え、何、用事って」



瑞季が不思議そうな顔をする。




「・・・え、と・・・」





俺は思わず言葉を濁してしまった。