そして、朝のHRの時間・・・ 「今日は、転入生がいるぞ」 担任の先生がそう言った。 「・・・入ってこい、麻生」 ――――――――麻生・・・・・・?? どこかで聞いたことがあるような名前に、 あたしは小さく首を傾げた。 斜め後ろで、悠季が目を見開いて固まっていたとも知らずに・・・。 そして、教室のドアが開き――・・・ 入ってきたのは、うわさ通り男の子だった。