「おはよ~」 あたし達は2人に軽く手を振る。 「ねえ、知ってるっ? 今日は転入生が来るんだよっ」 怜奈が笑顔でそう言った。 「転入生? もしかしてまた嘘?」 あたしはそういいながら軽く怜奈を睨む。 「違う違うっ!! 今回は嘘じゃないって! 男の子らしいよぉ~。かっこよかったらいいなあ」 横に英葉くんがいるにも関わらず、また浮気まがいのことを言う彼女。 そんな光景も、日常になりかけていた。