「ゆづっ!!ゆづってばぁ~! 遅刻するから起きてっ!!ねぇっ」 「・・・・・・・・・ん・・・りず・・・?」 朝7時。あたしはちょっと高めの声に無理やり起こされた。 体を起こすと、目の前には全く自分と同じ顔の女の子。 「ゆづっ!!今日入学式だって分かってる??」 「・・・りづ、おはよッ!! もちろん分かってるよ~っ!!」 頬をふくらます彼女に、あたしは微笑んで見せる。 そう。あたし達は双子なのだ。