後ろに振り帰るとそこには今朝会った最悪な男が居た。

私は今日のこいつがした事を思い出し、眉間にシワを寄せしかめっ面になる。


「おいおいそんなあからさまに嫌な顔すんなよ~!
今日は本当に悪かったけど、いつか返すからさあ~!」


いつかっていつだよ!


私はもう呆れるしかなかった。

「……別にもう返さなくていいよ…
それに、いつ返してくれるか分かんない事をいつまでも覚えてたって無意味だし…」


私はなるべく嫌みっぽく言うと男はキレるだろうか、と内心ビクビクしながら男の方を見ると男は



「ん?何か言った?」

「…………」


私の話を聞かずに携帯を弄っていた。