素早くトレーを直し私はそのまま早足で出口へと急いだ。
ああもう!あの男のせいで一限目出られなかったし!!
しかもご飯奢らされて財布の中にあったお金、全部使われちゃったしっ!!
なんなのあの男はっ!?
「ありえないっ…」
小さな声で舌打ちと共に自然と出た言葉は人ゴミの音と、店内のBGMによってかき消される。
店内を出る瞬間、横目で男の方を見るとまだのんびりしたいのか携帯を弄っていた。
それになぜかまた腹を立てて
ああ、今日は朝からイライラばっかりだな、と思い私は勉強に支障がない事を祈った。
ついでにあの男とはもう関わらない事も
