「あのー……」
恐る恐るって感じの柚稀の声。
その声に舌打ちしてしまいそうになるのを抑えた。
空気読んでよ!!
そう叫びそうになるのも、抑えた。
「……なんですか」
「俺ら帰っていい?」
明らかに棒読みのわたしに、柚稀は隣の女の子を指差して苦笑いする。
…さっさと帰ればいいじゃん!!
そう思って睨みつけると、隣の小さい女の子を連れて帰っていった。
……というか、柚稀のタイプと掛け離れてるような。
柚稀のタイプは、綺麗で大人っぽい感じの人だけど、今居たのは、可愛くて幼い感じの人。
うーん。
タイプ変えたのかな?

