「あ、橘内さんだよ!」

「やっぱキレー・・・」

「橘内さんでもこーゆーの興味あるんだ」



霧羽は周りの言葉を気にしているようだが、あたしは気にしない。

もう慣れたことだ。


「無視して」


霧羽は受け身なところがあるみたいだ。


「わ、分かった・・・」


まだおどおどしてるけれど・・・。



一段と人の多い黒板前。

ひときわ大きく書かれた“女100人切り”の文字。