｢うわーﾄﾞｷﾄﾞｷするなー！｣
｢ホンマやな！誰と一緒のｸﾗｽかなあ～｣

４月、いよいよ始業式が始まる前に恒例のｸﾗｽ発表があった。
私を含み、皆新しいｸﾗｽﾒｲﾄは誰だろうと待ちわび、先生がｸﾗｽ発表の紙を配るまでずっとﾜｸﾜｸしていた。

｢ねえ歌音、一緒のｸﾗｽになれたらいいね！｣

｢ホンマにねー｣

｢なれたらいいなあ｣


この子たちは上から、
井上真梨奈(仮名)
白川優子(仮名)
宮下柚恵(仮名)
だ。

この三人とは特別仲がよく、特に井上真梨奈とは親友と呼べる仲だった。

｢あ！あれ先生じゃない！？｣

｢あ！ホントだ！｣

先生が出てきたとたん、皆先生に群がって、ｸﾗｽ発表の紙を貰いにいった。

私は最後の方にもらった。
見る直前
｢(どうか真梨奈と同じクラスでありますように・・・)｣

私は祈った。が、そんな祈りが無駄なことはｸﾗｽ発表の紙と早めにみた真梨奈たちが一番よく知っていた。