美咲は、なに不自由なく、家族3人で生活していた。


「美咲、朝ご飯できたわよー」


階段の下から、大きな声でいう母親。


「わかったー!今、行く!!」


自分の部屋で学校に行くしたくをしながら、言う美咲。



「早く食べないと遅刻するぞ!」



新聞の朝刊を読みながらいう、父親。



毎日、毎日が幸せだった。時には厳しく、時には優しい父親。いつも、優しい母親。
美咲はそんな親が大好きだった。学校のみんなに羨ましがられるぐらい、仲良しだったのだ。



「ごちそう様でした!行ってきますー!!」



しかし、大好きな親がある日、別人のように変わってしまった。
そこから、美咲の地獄が始まった。