「笑い事じゃないよぉ」


からかう律子に、半泣きで訴える


「ゴメンゴメン、大丈夫だよ、そんなの、まともに聞いてる人なんかいないから」


「そうかなぁ…」


まだ入学式も始まっていないのに、緊張してしまう


「間違えなければ、そんなに目立たないから、頑張って覚えちゃいなよ♪」


「うん…」


間違えなければ…
うん、目立たないよね…
時間までに急いで覚えよう!!


紙を開き、そんなに長くない文章に集中した