その後ろから、生徒が一人出てくる


その生徒を見た瞬間、心臓が止まるかと思う程びっくりして、あわてて頭を引っ込めた


「な…んで…?」


それは、初恋の人…
飯島…聡…


そんなハズ無いよね…


もう一度廊下を覗く

そこには、もう姿は見えなかった


きっと似てるだけよね…
見間違い…よね…
それに、もう、忘れたハズだし…
終わった、ハズ…よね…


自分に言い聞かせる言葉とは裏腹に、胸は高鳴るばかりだった…