「そんなの知らないよ…。」

視線合わせるのも怖い。


「…あっそう。そんじゃ俺行くわ。時間もったいないし。」


尚はその場から去ろうとした。


「さっきの女の人は?一緒じゃないの?」

「あっ?なんで?」


だって見てたんだもん。たとえ、偶然でも。


「なんでもない。」


「お前、昼飯食べた?」


「…まだ。」


動揺隠せないよ。