ソファーには秀平のスケッチブックが置かれていた。


「忘れていったんだ」

「あらら。」


尚は無表情だった。


「明日届けてくる。」

「あぁ頼む。」

でもちょっと不安だな。でもきっと困っていると思うし。


「あいつには気をつけろよ?」

「え?」

「今度はキスだけじゃ、すまないかもな。あいつも一人の男だしな。」