心離れのルームメイト

「いや、別にいいけど。ごめん。勝手に描いてしまって。」

「いやそんな。けど、この絵。まるで私じゃないみたい。」


別人というか、すごく綺麗。


「俺から見たらこんな感じに見えるけど?自分じゃわからないさ。本当の美しさなんて。」


また褒められちゃった。


「そうかな?」

「そうそう。化粧なんていらないくらい。考ちゃんは綺麗だよ。」


そう言い頬に触れられた。


「えええ!」

「描きとめるだけじゃつまらないぐらいにね。」