「尚!椅子借りるよ?」

「はいはい!」


そして秀平はブックに絵を描き始めた。

「おっお願いします!」

「そんな作り笑顔じゃダメだ。もっとこう自然に。ひとつ、質問いいかな?」


質問なんだろ。



「君はどんな時に嬉しいと思う?どんな時に自然に笑える?」


どう答えればいいんだ。

「なんでもいいんだ。たとえば、そうだな。君ぐらいの年頃なら、好きな男といるときとか?」