「頼むよ。俺の力になってくれ。」


そんなに顔近付けないでよ。唇が当たりそう。

「そう!その表情たまらないな。早くスケッチブックに描きとめたいよ。」


「な!」


思わず顔真っ赤。


「はぁ。なんか俺。お邪魔みたいだし。出かけてくる。後は2人で楽しんで。」


そう言い玄関へむかおうとした。
私は急いで尚のもとへ駆け寄り抱きついた。

「お邪魔なんかじゃない!一緒に出かけるって言ったじゃない?勝手に一人で出かけないでよ!バカ!!」