もたれていた体を少し離すと
腕が何かに掴まれた。
「え?」
腕から視線を辿ると、
青野の手
「えと、何?」
青野の方を向いて
あたしは躊躇いながら
口を開いた
「今朝のことなんだけど」
「あ、あれはね、えと…」
掴まれていない自由な右手で
髪の毛を耳にかけるあたし
「遊ぶの?」
じっとあたしを見つめて
尋ねてくる青野
「あ、うん…いや、あの」
実咲には、名前を出さないで欲しいとか
難しいことを言われている
あたしと青野が遊ぶ計画をたててその中に、実咲ともう一人誰でもいいから誰かが入るというセッティング
実咲が考えだしたのはいいけども…
普通に、遊ぼうと、誘ったら
あたしが気あるみたいに
ならない?
「遊んでも、…いいけど」
耳に届いた青野の言葉
「え?ホント?」
泳がせていた目を
青野に向けると、
青野は笑っていた
み…ミッション成功(?)!

