部屋から出る頃には、6時になっていた。
時間が経つのは早いな。1時間も制服と戰ってたんか…


階段を降りると、リビングの方からうちのオカンが顔をだす。
うちのオカンは美人で可愛い。うちの中のオカンのDNA何処行った?


「おはようみーちゃん。ご飯出来てるわよ」


「おはようさん。オカン…いい加減、みーちゃんゆうのやめや。もう高校生やで?」


「いいじゃない!みーちゃんはみーちゃんなんだから。それに、お母さんって呼ぶことと、大阪弁は喋らない約束でしょ?」

オカンは、顔をふくらませる。アンタ一体何歳や?!
まあ、可愛いから許されると思うけど、他ん家のおかんがやったら、めっちゃ引かれると思う。確実に。
とりあえず黙っておく。後々面倒くなるからな。


「家に居るときくらい、堪忍してぇな。ヘマせえへんし?」


「もう…」


どうやらオカンは諦めたらしい。
すると、二階から兄貴が降りてくる。


「ねみぃ」


第一声がそれか?!眠いんやったら、寝とけばエエやん!!
うちを起こす必要ないんちゃう?!


「おはよう。まーくん」


それを知らずにか普通に挨拶しとるオカン。


「おはようさん。」


ぶっちゃけスルーしたんやけど、ちなみにまーくんは兄貴のニックネーム。
本名は雅人。
つか…何で起こされたんやろ… 
思い切って聞いてみることにした。
面倒やけど…


「なあ…雅兄…何でうち起こしたん…?」


すると兄貴は信じられない事を言い放つ。