そう決めた思いが直ぐに打ち消される。




この男森下智の存在だ。




未來の作った朝食を食べていると、「未來腹へった飯、あそれとこれ洗って置いて、飯食ったら少し寝るから昼には起こせよな。」




「もう信じられない。智君自分のアパートに帰ってよ。」




「遠いし無理、昼から又勤務だし、渉さんには了解得てるし、休みに未來が行きたいとこ連れてってやるからさ。」




「本当に何処でも連れてってくれるの?」




「いいぞ、何処でも連れていくよ。母親の墓参りに行きたいだろ。」




「うんありがとう、父さん中々行ってくれないんだよね。」




未來の母親の墓参りに森下と行くのか、何だか嫌だと思ってしまう。




たけど俺には何も言える権利はない。




俺は無言でご飯を食べた。