未來は一人ぼっちで寂しくても泣かないのに、誕生日にケーキを食べたのが嬉しいと泣いた。




未來は泣かない女の子だと思っていたから。




未來の頬を伝う涙がキラキラして綺麗だった。




未來は幸せなんだろうかといつも思った。




俺には両親がいて、兄が二人いたから寂しいなんて思ったことがなかった。




寂しいはずの未來はいつも笑っていた。




たけど俺が引っ越す事を告げた時、未來は俺に抱き着いて大泣きした。




《未來も一緒に行く。》




《未來ごめん、未來を連れて行けないんだ。でも必ず又会えるから。》




《未來は真ちゃんが好きだよ。》




《僕も未來が好きだよ。》



《未來を真ちゃん・・・・して。》




《僕は・・・・・・・ 》




分からない。