「俺はマリーに会いたくて、毎日交番に通った。でも本当は未來に会いたかったんだよ。未來は本当に可愛くて、妹みたいに思っていた。」




妹だったの?




私は違ったよ。




私は真ちゃんが大好きだった。




じゃあの約束は何?




《未來が大きくなったら、真ちゃんのお嫁さんにして。》




《約束する、未來を僕のお嫁さんにするよ。》




中1と5才の女の子の小さな約束。




覚えている方が可笑しいのかも知れないね。




真ちゃんは約束事態を完全に忘れていた。




たとえその頃の記憶が戻ったとしても、あの約束は真ちゃんに取ってたいしたことはないんだね。




妹みたいに思っていた、その言葉が幸せな気持ちを又落ち込ませた。




もう思い出してほしくなんかない。